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HIV感染・患者累計、初めて1万5000人超す
厚生労働省のエイズ動向委員会は19日、今年7月〜9月に新たに報告された国内のエイズウイルス(HIV)感染者数は294人で、4半期ベースで過去最多を更新したと発表した。今期で、昭和60年の報告開始以降、初めて感染者・患者数が1万5000人(薬害患者除く)を突破した。 新規のエイズ患者数は119人で、過去2番目に多かった。
委員長の岩本愛吉東大医科学研究所教授は感染者の過去最多について、「男性の同性間性的接触で感染が局在的に広がっていることが影響しているのでは」と述べた上で「患者数は頭打ち傾向になっているが、エイズ発症前に病院で検査を受けてほしい」と話した。 感染者は過去最多だった報告より17人多い294人。そのうち、男性は282人(96%)と大半を占める。感染経路別では同性間性的接触が211人と最多で、ほとんどが男性だった。次いで異性間性的接触が54人となった。年齢別では30代が116人と最も多く、20代が83人と続いたが、40代以上の増加が目立った。
エイズ患者119人のうち、男性は104人で約9割を占め、感染経路別では同性間性的接触が44人と最も多かった。
一方、調査報告開始以降のHIV感染者とエイズ患者数の合計は1万5037人となった。
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